「良い習慣を身につけて効率アップ!気負わず続けるコツは“自分流カスタマイズ”」

「夢手帳、やってみたいけど使いこなせるのかな……」「続けていけるか不安……」そんな風に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は手帳を始め様々なツールを駆使して良い習慣を身に着けることに成功し、夢の実現に向けて今も手帳を使い続けているGMOインターネットグループ(株)H.Tさんにお話を伺いました。
手帳と習慣の関係や使い方のコツなど、まだ夢手帳を活用しきれていない方必見です!

─── いつ頃から夢手帳を使い始めたのでしょうか?

H.T:2009年に新卒で入社した際に受けた「夢手帳研修」がきっかけで使い始めました。でも最初の頃は『やりたいことリスト』や『戒め・名言・行動基準』に思ったことや気になったことを書き留める程度で、使いこなしていたとは言えませんでした。

セオリー通りに使うようになったのは数年前です。あるとき、とある幹部の方が「『夢・人生ピラミッド』や『未来年表』をちゃんと書いてみろ」とご自身の手帳を見せてくださったことがあり、びっしりと書き込まれたリフィールを見たときに「あ、もう一度最初からちゃんとやってみよう」と思いました。それからは使い方マニュアルを読み込んだり、熊谷代表のインタビュー記事を調べたりしながらなんとかピラミッドと年表を書き上げました。

今もアップデートされ続けている
「夢・人生ピラミッド」

─── ピラミッドと年表を書いたことにより、変化はありましたか?

H.T:行動、特に習慣に大きな変化がありました。6項目(仕事・プライベート・健康など)ごとに人生の目標を設定したことによって、現在の自分との乖離が見えてきて、その差を埋めるための行動をするようになったんです。

例えば「健康面」の目標を「100歳まで健康に生きる」と書いたのですが、それにより「もっと運動をしないとダメだな」とか「あまりお酒を飲みすぎないようにしよう」という意識が生まれました。今は週1でジムに行ったり、飲みに行ったときには0時前にスマホにポップアップが出るように設定しています。その他にも、いわゆる「カラーバズ効果」(※1)で自分が必要としている情報やスキルアップにつながるチャンスに自然と目が向くようになりました。

※1「カラーバズ効果」…意識すると、それに関係する情報が無意識のうちに自分のところに舞い込んでくるようになること

─── 熊谷の言葉「夢あるところに行動がある。行動は習慣をつくり、習慣は人格をつくり、人格は運命をつくる。」にも表れている通り、良い習慣を持つことはとても大事なんですよね。H.Tさんにとっては夢手帳を使うこと自体も良い習慣の一つだと思いますが、手帳に書くことを10年近く続けてこられたポイントはどこにあると思いますか?

H.T:夢手帳を活用して夢を叶えた熊谷代表という大先輩がいるからこそ続けられる、というのが大きいです。目標としている熊谷代表にまずは行動から倣おうという気持ちが、夢手帳活用のモチベーションに繋がっています。

あとは、「書くことで頭のモヤモヤを整理できて、気持ちも思考もすっきりする」ということを実際に使い始めて実感したことも大きなポイントです。手帳に書いてしまえば頭で覚えていなくていい、忘れてしまってもいい、というところに自分自身が大きなメリットを感じたので、続けていられるんだと思います。その分、書いたものは何度も読み返すことを重要視していますね。「毎日絶対読み返すページ」というのを決めているのですが、そこに書いてあることと同じ内容が毎朝スマホにポップアップで出てくるように設定しています。自然と習慣にできるように、結構スマホのタスクリマインダーは活用していますね。

─── H.Tさんといえば入社当時、GMOインターネットグループ内で行われる社内コンテストで最優秀新人賞を獲得されていますよね。実は歴代新人賞受賞者には夢手帳の愛用者が多いんですよ。やっぱり1年目の目標として「新人賞受賞」と手帳に書いたんですか?

H.T:そうですね、入社1年目は「新人賞を獲りたい!」と『やりたいことリスト』に書きました。先述の通りまだその頃は手帳を使いこなせてはいなかったので、そこから目標達成のために何か具体的な行動を決めたりはしていなかったのですが、常に手帳を見返していたことで目標への思いが強くなり、目の前の課題をガムシャラにこなしていった結果が受賞に繋がったんだと思います。今考えると効率はすごく悪いんですけどね(笑)

─── その頃に手帳の使い方を確立していたらもう少し違っていましたか?

H.T:全然違うと思います。だから今の新卒の人たちにもできるだけ早く夢や目標を定めておくことをオススメしたいです。社会人になってすぐは日々の仕事を場当たり的にこなすだけになりがちですが、自分の目指す方向が決まっていれば、「この仕事はこの目標の達成に活かせるな」とか「スキルアップのためにこんな仕事をやってみたい」とかすごくエネルギッシュに動けると思います。

─── 当時のH.Tさんのように夢手帳をどう活用して良いかわからない……という皆さんに、アドバイスはありますか?

H.T:最初、「一回夢や行動を決めたらそれを絶対守らないと」と思い、「ちゃんとした夢を書かないといけない!」と気を張ってしまったんですよね。結局そのせいで『夢・人生ピラミッド』が書けず、夢手帳を活用しきれなくて。

─── 「人生の夢を決めるぞ」と意気込んでしまうとどうしてもハードルが高く感じてしまうんですよね。

H.T:そうなんです。でも途中で、まずは書いてみて後でアップデートしていけばいいと気付けたので、『夢・人生ピラミッド』を書き上げることができました。これで完成というわけではなく、今でもたまに夢を書き直したりしているので、皆さんも「ちゃんと書かないと」と難しく考えず、まずは思いつくままに書き出してみるといいと思います。

それでも難しそう……と思う方は、旅行の準備に例えて想像してみてください。

例えば、「旅行期間は3日間」と決まっているとします。すると、その期間で行けるところ、行きたいところ、やりたいことを考えますよね? それを書き出すのが『やりたいことリスト』です。

行きたいところをたくさん挙げたら、その中で絶対に外せないところ、絶対に行きたいところを決めます。やりたいことに優先度をつけてやることを明確にするのが『夢・人生ピラミッド』です。

旅行の中身が決まったら、チケットをいつまでに取って、足りない持ち物をいつまでに用意して、と当日に向けた準備をしますよね。決めたことを遂行するためにどういうステップが必要かを整理するのが『未来年表』です。

実は夢手帳はこういったステップを人生に置き換えてツール化しているものなんです。なので、実はものすごくシンプルなんですよ。

リフィールは用途ごとに分け、
バインダーは2個持ち

─── いざ夢手帳を始められても、使い続けられるか不安……と心配されている方もいると思います。継続の仕方について、アドバイスはありますか?

H.T:すべてを手帳だけで完結させようとするのではなく、自分好みにカスタマイズしていくと、より継続しやすいと思います。私は手帳の他にノートを使っていて、例えば「今日は失敗したな……」と思ったときに、「こんなことがあった」「原因はなんだったのか」「再発防止に何をしたらいいのか」などを書き出して思考を整理するようにしています。ノートの方は特にルールを決めずに書きなぐる感じですね。そしてそこでまとまった結論を手帳に転記して、見返すようにしています。

習慣化したいことやルーティンなどは、手帳を開かなくても見れるようにタスクリマインダーなどスマホを活用しています。他にも、旅行したい国の写真をデスクに飾って常に目に入るようにする、なんていうのも夢手帳の使い方の延長になりますし、結構自由なんですよね。まずはセオリー通り使ってみて、そこから自分が使いやすいと思うものだけを使い込んでいけばいいと思います。

─── 夢手帳の基本の使い方を一通り知ると、いろんなことに応用していけるので、思考整理がしやすくなると思いますよ! 皆さんの生活スタイルに合った使い方がきっとありますので、まずは『やりたいことリスト』を書き出すことから始めてみてください!

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